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その言葉、伝わっていますか?

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部長・課長の皆さん、期初に方針や計画のようなものを資料化しておられると思います。そこには、練りに練られた今期の取組みがたくさん書かれていると思います。

その中に、以下のような言葉が使われているのではないでしょうか。

*ミッション
*ビジョン
*目指す姿
*方針

*方向性
*スローガン
*戦略
*骨子
*指針

*コンセプト
*ゴール
*目標
*ポリシー
*大事にすること

*バリュー

さて、皆さんの資料の中には、上記のうち何個くらいの言葉を使用していますか?

複数の言葉を使用されている皆さん、以下の質問に答えられるでしょうか?

もし、上記の質問に「YES」と答えられないようでしたら、それを聞くメンバーは、皆さんの説明を一連のストーリーとしては聞いておらず、各言葉をスタンドアローン状態/ブツ切り状態で理解し、「あ~、今期もあれやこれやとやることを掲げてはるわ~」という感想くらいしか持っていないかもしれません。

過去の上司が作っていた資料や、現在の上司が作った資料を参考にして、ご自身も資料を作成しているのかもしれませんが、言葉の持つ意味や、言葉どうしの関係性をきちんと考えて言葉や文字にしなければ伝えたいことが伝わりません。

これまでに色々な会社のミドルマネジャーが作成された資料を見てきましたが、よくあるケースは以下のようなものでした。

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ミドルマネジャーの皆さんが出される資料の内容は、メンバーの活動の軸となるものであり、ひいてはメンバーの評価や処遇、育成にも関係してくるものなはずです。

その資料の内容がチンプンカンプンなものであれば、会社として本来あるべき人材マネジメントが効果的にできないということになります。恐ろしいことです。

ミドルマネジャーの皆さんが資料を提示しプレゼンしても、メンバー側が「この点がよく分かりません。もっとちゃんと説明してください」と言うことはあまりないですね。なので、資料の内容が何となく成立してしまっているといったところが現実なのではないでしょうか・・・。

多くの組織で、メンバーはミッションやらビジョンやらといった言葉に無頓着なので当たり前ですね。彼・彼女らはあまり気に留めていません・・・。

応援団長
応援団長

寂しいことです。

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ミドルマネジャーの皆さんが発信される方針や計画にメンバーが共感・同意するようにしたいところですが、まずは自分が使用する「マネジメントに関連する言葉」一つひとつへの確実な理解と、言葉と言葉の間にあるつながりや関係性を押さえることにより、資料や説明がメンバーにとって理解しやすいものにすることを考えたほうがいいというケースが多い気がします。

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応援団長
応援団長

最後に・・・

資料はできるだけシンプルに。複雑な物事をシンプルにする表現する「コンセプチュアルスキル」は、マネジメントに必須な能力ですよ。