4月、多くの会社では新しい年度が始まったところ。
ビジネスの現場では、今期の個人目標と計画を上司と部下で話し合って合意する時期である。
今期の話も大切なのだが、その前に前期の話(振り返り)は丁寧に行われたのであろうか。
上司と部下の間で、結果の達成/未達成、成果の良し悪しに関する話をするだけでなく、この半年/1年で、
- どのような実務経験を通じて
- どのようなことを学んだのか
- その学びは今後どう生かせそうか
といった点に関する話し合いをしたかどうか。
過去のブログで何度か書いている経験学習の話である。(関連ブログ記事)
部下の成長を支援するために、是非振り返りは丁寧にやりたいものである。
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前期の経験を無駄にしない
部下だけでなく、自分のマネジメント(組織運営や部下育成)に関する振り返りも大切。
マネジメント職としての自分の価値を高めるために、
- 前期はどんな心づもりでマネジメントに当たっていたのか
- 前期のマネジメント経験で、とても大変だったが、工夫して乗り切った経験はあっただろうか
- 前期に参加した研修で学んだことは何か、それを実践してどうであったか
- 前期の経験と通じて、学んだことは何で、今期にどう生かせそうか
是非、少しでも時間をとって、マネジメントを振り返ることをお勧めしたい。
そうでないと、たぶん今期は前期と変わらない価値発揮しかできないだろう。組織としてのパフォーマンスやコンディションは前期と変わらないか、前期のパフォーマンスやコンディションが良くなかった場合は更に悪化する可能性が大きい。
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意図をもって学びを得に行く
1.当初は意識をしていなかったが、半年/一年を振り返っての学び
2.当初から意図をもって取り組んだ結果、意図通りにできた/できなかったことを振り返っての学び
1.は振り返りの機会さえ作れば得られる学びだが、2.は意図や計画を持っていないと得られない学びである。
マネジメント職としての価値をより効率的/効果的に高めるには、2.がより重要だと考える。
意図や計画を持つためには、以下のことが必要になるだろう。
- 理想のマネジャー像を描くこと(そうすれば、理想と現実のギャップが分かる)
- マネジメントに必要な要素を理解していること(そうすれば、何が必要か課題設定ができる)
- マネジャーとしての自己認識が高いこと(そうすれば、より適切な課題設定ができる)
4月、新しい期の始まりである。
振り返りだけでなく、今期のマネジメント目標を考える時間を取ってみよう!
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日本で働く人は、国際間比較上、管理職になりたい人、自己研鑽をしている人が少ない。(パーソル総研‗関連記事)
そんな状況をミドルマネジャーから変えていこう!! 私も頑張らねば。
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