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疾病名:なんでもかんでも課長病

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症例1:1on1

多くの企業で導入が進んでいる1on1。皆さんの会社では、誰と誰がやっていますか?

課長とメンバーの間だけ?

部長以上はどうですか?1on1をやってますかね?

1on1を導入したいと考えるクライアントから「課長クラスに1on1に関する研修をやりたいんですけど」と相談される。

「部長以上はどうされるんですか?」と聞くと、「・・・。まずは課長からということで・・・」という返事。

私は思います。部長以上がやっていないのであれば、1on1はいずれ形骸化しますよ、と。

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症例2:キャリア面談

多くの企業が導入ないしは見直しを図っているキャリア面談。ジョブ型人材マネジメントの時代を見据え、従業員のキャリア自律を促進する施策の一環だ。

皆さんの会社では、誰と誰がやっていますか? 課長とメンバーの間だけ?

部長以上はどうですか? 部長ってキャリア面談をやったこと/受けたことはありますかね?

キャリア自律を促進させたいと考えるクライアントから「課長クラスにキャリア面談に関する研修をやりたいんですけど」と相談される。

「課長は、部長との間でキャリア面談をやらないんですか?」と聞くと、「・・・。まあ、もう管理職ですし・・・」という返事。

私は思います。部長以上が未経験ならば、キャリア面談はいずれ形骸化しますよ、と。

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症例3:コーチング

多くの企業で実施されてきているコーチング研修。

皆さんの会社では、コーチングが実践されていますか?

部長は課長に対してコーチングをやってますかね?

現在でもコーチング研修を実施したいと考えるクライアントは多い。

「部長以上はどうされるんですか?」と聞くと、「・・・。まずは課長からということで・・・」という返事。

私は思います。部長以上が課長にやっていないのであれば、コーチングはすでに形骸化していますよ、と。

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今日は、なんでもかんでも課長に/課長から、という疾病について書いてみました。

  • 部長になるくらいの人だから育成なんて必要ないという判断?
  • 多くの部長は ”上がり” のポジションだから、投資価値はないという判断?
  • まさか、部長たちが「俺たちはもういいよ。放っといて」と言っている?

部長がもっとしっかりしていたら、課長がもっとイキイキと活躍し、結果としてメンバーも職場もイキイキするかもしれません。(自戒を込めて書いています)

Managing a manager の立場である部長クラス。育成対象として、もっともっとフォーカスされて良いと思いますけど・・・と思うことが結構多い。