部下とのコミュニケーションは頻度(が重要)だ
という説があります。(1on1ミーティングに関して著名な方がおっしゃっていました)
現在1on1ミーティングが流行っているのは、その説に共感・同意する人たちが多いからなのかもしれません。
例えば、
(月に1度60分のコミュニケーション機会)<(2週間に1度30分のコミュニケーション機会)<(毎週15分間のコミュニケーション機会)<(毎日2~3分間のコミュニケーション機会)
ということです。短時間で構わないので、部下と頻度高くコミュニケーションを図ることが大事だと。
1on1ミーティングのコンセプトは「部下のための時間」です。
私はそれを
「部下にとっていい時間」
という言い換えて理解しています。
では、「部下にとっていい時間」とはどんなものかというと、上司との1on1ミーティング後に、部下が
*楽しかった
*気が晴れた
*頭の中がスッキリした
*知ることができた
*分かった/理解できた
*明るくなれた
*ホッとした
*助かった/役立った 等々
といった感情や感覚をもつことができる時間・・・そんなイメージです。
仕事の話題でも、プライベートな話題でも、目先の話題でも、ちょっと先の未来の話でも、軽めの話題でも、真面目な話でも、自分の事でも、他人の事でも、・・・話題は何でもOK。
とにかく、頻度を高く、定期的に、そんな時間を用意することが大切なんだと思います。
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「頻度を上げる」と気になること
部下とのミーティングの頻度を上げることを想像すると、「そんなに会っても話すことはないなぁ」と言う点が気になりはしないでしょうか。
もし、部下が「今日は特に話題がないっすね~」と言ってきたとしても、
おっ、前回と表情が全然違うけど、何かいいことあった?
なんて問いかけると、意外な話題が出てくるかもしれません。更に言えば、そういった他愛もないやりとりがコミュニケーションになっていると言えませんかね?
えっ?それって日常会話とどこが違うの?
と思われるかもしれませんね。それは計画性のある/なしの違いだと思います。
1on1ミーティングは、定期的に予定された時間の中で行われる(頻度の高い)会話だからこそ重要なのだと思います。
そんなやりとりを継続することで、相互理解を深まり、お互いに仕事がやりやすくなるのだと思います。
また、頻度高くコミュニケーションをとるからこそ、徐々に話題が増えるのかもしれません。
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みんなが1on1をやりたがるわけではないのでは?
マネジャー研修で1on1ミーティングを紹介すると、必ずと言っていいほど、以下のような質問?意見?が出ます。
*すべての従業員が1on1ミーティングに前向きなのか?
*コミュニケーションを取りたがらない人もいるのではないか?
後ろ向きな人、面倒くさがる人って、どこの組織にも必ずいますね。
研修受講生から「こんな人にはどうすればいいですか?」と聞かれた場合、
「まあ、やってみましょう。そして、しばらく継続しましょう!」
としか言いませんし、言えませんね~。
なぜなら、その人が1on1ミーティングを本当に嫌がっているのかわかりませんし、嫌がっていたしても徐々に態度が変容するかもしれませんし。
部下との関係を良くし、組織運営をスムーズにしたければ、まずやってみないことには何とも言えませんからね・・・・。
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他にも・・・
マネジャー研修の受講生から、1on1ミーティングで、
*何をしゃべればいいのかわかりません
と言われますが、そもそも1on1ミーティングって上司がしゃべる場ではありませんので!!!!
*部下に何を聞けばいいのかわかりません
と言われますけど、自分の部下なんですから、まず相手か相手の言動に興味を持ちましょうよ~。
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できない理由を探すより
難しい部下、うまくいっていない部下とのコミュニケーションに悩んでいる場合、研修などの学習機会で何かを学んでも、できない理由を探しがちな面はありませんか?
自分の何か変えなければ、部下との関係性に変化など起こりようがありません。まずはやってみることです。どうしてもうまくいかなかったら、またそのときに対策を練りましょう!
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今日は、1on1ミーティングのお話でした。なお・・・
1on1ミーティングに(コーチングやカウンセリングなどの)特別なスキルは不要なのではないかと思っています。持論ですけど。ただし、話を聴くことを大事にすることは必要です。
部下との関係性を良くしたいという思いをもち、まずは頻度を高く、定期的に時間(枠)を用意することからスタートなのではないでしょうか。
あっ、さっそく言い訳を思いついていませんか?「忙しくて時間が確保できない」と・・・・。
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