悪い/まずい上司は何をしているのかシリーズの最終回、PDCAの「CA編」です。
仕事が一区切りを迎えたとき、例えば、期末に行う振返り面談や評価面談などで、悪い/まずい上司は何をやっているのか/いないのかという話です。
3月決算の企業であれば、ちょうどそんな時期ですね。
現役マネジャーからの意見(自分が部下であったときの経験)をカテゴリー毎に整理してみました。
カテゴリーの数は「P編」や「D編」と比較すると少なかったです。CAの場面で「嫌だ」と感じることは、多くの人に共通なのでしょうか。
では、見ていきましょう!
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ダメポイント① ほめない
* 成功しても責める
* ほめない
ここには2項目しか挙がっていませんが、多くの人たちがこの意見を言っていました。「成果を出してもほめてくれなかった」と。
ここで注意を。自分が部下だった頃に「上司にやられて/やられなくて嫌だった」経験を、自分がマネジャーの立場になった今、再生産しちゃっていませんか?
ほめられて悪い気のする人はいませんよね。ほめることは部下の承認欲求を満たすことにもつながります。成果だけでなく、過程において部下の言動をよく観察し、ほめるポイントがあるかどうかを見つけましょう!
そして、ほめる際のコメントに ”具体性” があればあるほど、部下は
● 何についてほめられているかを正しく理解でき、言動の再現性につなげられる
● 「自分のことをよく見ててくれている」と感じられる
ので、単に「ほめられて嬉しい!」だけでなく、生産性向上や上司への信頼感向上にもつながります。
どんな場面で、どんな行動をとり、どんな成果(影響)があったのかを具体的に伝えてほめること
フィードバックの基本ですね。
ダメポイント② 否定する/批判する
* 批判しかしない
* 相談しないことを責められる
* 未達成をなじられる
* 怒ってばかり
* 陰でダメ出しを言う
部下に期待した成果が出なかった/部下とスタート時に握った言動が発揮されたなかった場合、その理由には部下自身に起因するものもあると思います。同時に、上司の支援が不足していたこともあるなんてことはないでしょうか。
部下自身の努力不足や怠慢であれば、ネガティブフィードバックは必要だと思います。
一方で、部下の知識不足やスキル不足であった場合、その点に関する対策は予め話し合われていたのでしょうか。あるいは期中に補完するような支援を上司としてやってきたでしょうか。
部下が仕事をうまくやれなかった理由や原因を、部下自身に帰属させるだけでなく、上司としての自分に帰属させる意識がわずかでもあれば、部下をなじるような言動はなくなると思います。
ダメポイント③ 無反応
ポジもネガもない。
* 評価されたのかどうかが不明
* 無反応
* 無関心
* できて当然といった態度のみ
一定期間、部下なりに頑張ってきたのにノーリアクション。ノーフィードバック。
子供ではないので「ねえねえ、見て!見て!」と、出した成果を無邪気に報告してくる部下は(ほぼ)いないですね。とはいえ、部下だって人の子です。成果を出したときはほめてもらいたいのではないでしょうか。
うまくいかなかったときであっても、部下は
上司は自分のことをどう見ているのだろうか
という点を気にしているのではないでしょうか。やはり、ポジでもネガでも何らかのリアクションは欲しいですね。
加えて言うと、定型業務は「やってもらって当たり前」と捉えられがちで、担当している部下は、感謝も批判もなく毎日が過ぎていきがちです。
そういった業務を担ってくれている部下にも具体的なフィードバックを提供したいものですね。
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今日は、悪い/まずい上司は何をやっているのかの最終回、PDCAの「CA編」でした。
上記以外の意見として、
* 成果を横取りする(自分の手柄にしてしまう)
* 責任と取らない(他人や他部門のせいにする)
* 「今さら言うな」と言いたくなることを言う
といったものもありました。
今回の「CA編」に限らず、悪い/まずい上司について挙げられた意見は「確かにそうだよな」「当たり前だ」といったものばかりでした。
が、一歩引いて、「今の(マネジャーである)自分はそうなっていないかどうか」を省みてみることは必要かと思います。
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