今日のブログは、マネジャー研修の打合せでのこと。
気持ちは分からないでもないけど・・・という要望をいくつか紹介。
① 受講生に妙な気遣い?
マネジャー研修の打合せ時、その会社の人事部長からいただいた一言。
まあとにかく、研修っぽくない感じでお願いしますわっ!
「研修っぽくない感じってどういうこと?」と思い、
「講義一辺倒は止めてほしいということですか?」と確認・合意したうえで、日常を振り返る時間やグループで経験を共有する時間をできるだけ多く取ることで合意。
まあ、受講生に気を遣っているのだろうか。(文句を言われないための対策?)
加えて、人事部長曰く、
うちのマネジャー連中は、(内容が)役に立たないと思ったら、直ぐにそっぽ向くからさ。
この一言に、私は瞬間的に突っ込んでしまった。
「部長、講義一辺倒であること と 研修内容のフィット感 は本来別次元ですよ!」
思いっきり私見だが、このタイプの人は、研修冒頭の挨拶でこんなことを言いそうである。
今日は何でもいいので学びを持ち帰ってください!
うううううっ・・・・。何でもいいのでって・・・・。
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ケース② デカ盛り研修
これも入れたいんです。あれも加えたいんです。時間がないのはわかっているんですけど・・・
グループワークやロールプレイをたっぷりやらせたいんです。できれば全員が上司役に・・・
実施前の打合せで、研修時間に比して、要望されることが多すぎるのではないかを思うことがまれにある。
学習項目ややらせたいことに優先順位が付けられない、全部が大事と判断してしまうケース。
せっかくの研修なので、とにかく良い学習機会にしたい(してあげたい)という、思い強い系担当者にありがち。
複数の学習項目が関連し合っており、つながりをもって学べる内容であればまだ良いのだが、それぞれが独立した内容である場合、一気に脳みそに入れても、たぶん消化できない。
決して欲張らず、小分けにする(=フォロー研修を用意する)とか工夫を考えたほうが何倍もいい。
※ オンライン開催ができる現在、以前よりはフォロー研修をやりやすくなっている
ケース③ 良い内容なので全マネジャーに
先日やってもらった課長研修が素晴らしかったので、全マネジャーに展開しようという指示が担当役員から出ました! さっそく日程調整を・・・
全マネジャーというのは、課長から事業部長までのことらしい。(事業部長には短縮版でという要望)
とてもうれしい反応なのだが、そもそもは課長向けにつくった内容なので、部長以上にフィットするとは思われない。
課長、部長、事業部長は役割が違うはずである。(→ 関連するブログ記事へ)
仮に事業部長がこの研修を受けて、「私にピッタリだ!」と思うとすれば、事業部長が課長みたいな仕事をしているということか・・・。ということは事業部長の仕事は社長がやっている?では、社長は何をやっているの?
最近話題のジョブ型でも、マネジメントも階層によって役割を定義しているはずである。それを踏まえると、課長と部長は異なるはず。
評判がよかった研修を横展開する際の注意点。ほんとにそのままの内容でいいんですか?
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今日は、気持ちはわかるんだけど、ちょっと考えましょうよ~と思うことを書いてみました。
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