研修でお会いするマネジャーの皆さんから、部下との面談についてこんなコメントが出てくる。
なんか、自分ばかり一方的にしゃべっちゃうんですよね~
皆さんはどうだろうか?
1on1などの面談で部下の考えや思いを引き出すために問いかけようとするより、こちら(上司側)の考えを話してしまうマネジャーは多いようだ。
良かれを思って、自分の経験談を伝えたり、やり方をアドバイスする。これ自体は悪いことではないし、実際に役立つことも多くある。
1on1やコーチングに関するブログで書いたことだが、そればかりだともったいない面もある。それは、自分のコピーを作っていることになるという点である。
※ この点は、以前に書いたブログも参照を。(問題解決したがるマネジャー)
自分の話を聴いてもらった経験は?
- 皆さんは、自分の話を誰かにじっくり聴いてもらったことはありますか?
- 相手に話を聴いてもらうことで、自分の頭の中が整理されたり、新たな発見が見つかったりしたことはありますか?
この経験があれば、部下との面談で、部下の話を聴くことの重要性や効果はわかるはず。
私の経験上、多くのマネジャーがこういった経験していないように思われる。
だから、コーチング研修などでテクニックやスキルとして ”傾聴” に関して学んでも現場で効果的に活用されていない。ではどうするか。
コーチング(を受ける側)を体感するのが手っ取り早い。
なるほど、こんな風になるのかとベネフィットを体感できれば、部下にもやってあげたくなるものだ。
仕事以外の話題からやってみる
とはいえ、実際にコーチングを受けられる機会はそうそう得られるものではない。
仕事の話題だとどうしてももの申したくなってしまうのだとしたら、仕事外の話題のとき、部下の話を聴くことに挑戦してみるのはどうだろうか。
※ もちろん、ハラスメントと受け取られないようにする必要はある
普段から関係性の良い部下を相手にやってみる。
難しいことは考えず、とにかく自分の話はしない、アドバイスはもってのほか、聴くことに専念する。せめて、表情や相づちなどは心がけて。
会話の最初に宣言しても良い。「今日は君の話を色々と聴かせて」と。
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3月決算の会社は、まもなく今年度が終わる。部下との評価面談で、部下の話を聴く場面があるだろう。
部下の今期の活動や成果をまずは聴く。部下がストレッチ経験(背伸びした業務経験)をしたならば、その経験から何を学んだのかを聴いてあげる(ことで、部下の経験学習(※)を促す)。
上司と部下の両者にとって、面談をより有益な機会にするためのポイント = 上司の傾聴。
自分はできてないなぁと思うマネジャーの皆さん、来期こそは!!
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